2019-01-01から1年間の記事一覧
現代の角換わりの勉強法について、4つのレベルの教材を紹介します。 1.入門 NHK将棋講座「太地隊長の角換わりツアー」 2019年10月号から始まったこの講座は、昭和から令和にいたるまでの角換わりの歴史的変遷をおさらいする入門番組です。角換わりの基本…
今回は私の妄想をお届けします。自分が将棋教室の本棚を担当されたら備えておきたい棋書を挙げてみます(ただ羅列しただけ)。指導対局や友達対局の後に、「この変化ならあの本に載ってるな」、「藤井システムの仕掛けってどんなんだったっけ?」みたいにさ…
羽生善治の▲5二銀、谷川浩司の△7七桂、藤井聡太の△7七同飛成、加藤一二三の▲6二歩、升田幸三の△3五銀、中原誠の▲5七銀... 歴史に残る名手は多いですが、その多くはそれを指した人が勝った将棋のようです。将棋マニアとしては、羽生善治の△6六銀はその…
つれづれなるままにマイ駒をご紹介します。 今年が終わるまでに、ひと通り磨き上げてあげたいものです。 1. 勝仙作 魚龍一字 彫駒 いちばん最近手に入れたもの。主に研究用に使っています。魚龍書は二文字の書体ですが、最近になって一字のものが作られるよ…
最近は自分が指した将棋をコンピューターに解析してもらって反省するようにしています。コンピューターの読み筋と自分の考えを比べると同じ局面でもまったく異なったとらえ方をしていることがわかり興味深いです。こう書くとコンピューターによる分析が万能…
今日は初級者の方に向けて、終盤戦の練習問題を出してみたいと思います。 終盤のコツは詰みだけではありません。龍のにらみを利かせてと金などの安い駒(低コスト)で守りのかなめの金や銀を削ることもポイントなのです。 盤面の上手側をよく見ると、二枚の…
最近の将棋の勉強法として、棋譜並べ、詰将棋と棋譜解析の3本柱を回しています。 意識してやっているわけではないのですが、この半年くらいはこの3つが自然と多くなりました。その結果わかったのですが、棋譜並べをすると序盤が、詰将棋をやると中盤が、棋…
今日は池袋のシアターグリーンBOXにてラビット番長さんの舞台「カチナシ!」(第31回池袋演劇祭参加作品)を見てきました。 いてはりました泣いた〜! pic.twitter.com/RQtuVNtuVT — みずたま (@go_tom_89) September 21, 2019 将棋と介護を二本柱をテーマ…
この記事でやること 1.棋譜入力 2.保存 3.コメント入力 4.分岐作成 5.(応用)問題集を作る 皆さんこんにちは。 最近、初心者~級位者の方と指導対局する中で、ぴよ将棋やKifuアプリを使って棋譜を取られる方が増えてきたように思います。ぴよは最…
日ごろ教室でこどもたちに言っていることを5つにまとめました。 書いてみると結構当たり前のことですが、すべて実践できる子がいたら、それはかなり大人な子だと思います笑 (1)あいさつをしよう これは当たり前のことですね。対局を始めるときは「おねが…
お久しぶりです、みずたまです。 今月は詰将棋の有力な新刊がいくつか出たので、ご紹介しておきます(詰将棋方面各位には同様のおしらせはすでに十分に出回っているですが、広く将棋ファンに知ってもらいたく記事にしました)。 いずれも詰将棋マニア向けで…
遅くなりましたが5月の新刊紹介をサラッとしておきましょう。 升田幸三 振り飛車の神髄(日本将棋連盟) ★★★★☆ 升田幸三が振り飛車を指した棋譜を101局集め、石川陽生七段の解説を付した実戦集。1局につき4ページを当て、手の意味はもちろんのことその…
昨年、将棋世界付録の楽しみ方を3つの記事に分けて紹介しました。 昔の記事なのでそれの再掲を兼ねて、最近出た付録をすこしだけ紹介します。 mizutama-shogi.hatenablog.com mizutama-shogi.hatenablog.com mizutama-shogi.hatenablog.com 将棋入門者・初…
佐藤康光九段の将棋が王道を往く正統派の将棋であることが突然言いたくなったので、その著書についてまとめておきます。天彦九段についてはまた回を改めて。 【パーフェクトシリーズ(日本将棋連盟)】 ・『康光流現代矢倉1~3』 1997年出版。20世紀的な組…
今日神保町で買った本たちを写真で紹介。 数字は金額。 2500 1000 米長先生若い 200 400 蛸島先生変わらない\(^o^)/ 800 1663 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 300 ぜんぶで10000円しなくてお買い得でした。 最近はおかげさまで人生に余裕が出て…
平成がそろそろ終わりますね。 私は平成の初期に生まれて、小学生のころ将棋を始めました。平成生まれとはいえ、棋書や棋譜など、将棋上達のうえでのメソッドは昭和までに生まれ、確立したものでした。その点、最近の若者たちを見ているとソフトでの序中盤研…
いてはりました。 昨年の解答選手権(チャンピオン戦)の体験記はこちら。 mizutama-shogi.hatenablog.com 今回は会場がいつもの渋谷のNHKのところではなく、大井町のきゅりあんでした。 (きゅりあんと聞くとなぜかふかわりょうを思い出す) 年に一度行…
いてはりました。 テントの合間を縫うようにして、所要時間わずか10数分で買い求めた棋書をまとめておきます。 定石小辞典。2冊で2000円。 囲碁の本。誠文堂新光社の小辞典シリーズは置碁やヨセなど、隠れた名著が多いのです(誰も隠していない)。 詰パラ1…
何人かから立て続けに聞かれたので、ここにまとめておきます。 手元にあった原田泰夫『最強の詰将棋200題』のルール紹介を例に取りますが、どの本でもルールの説明はほぼ同じでしょう。 1. 攻め方は王手の連続で玉を詰めること。 2. 攻め方は最短手順で玉を…
スマホは便利ですね。 ここ数年とかに限った話ではないですが、道を歩けば、イヤホンで音楽を聴いたり歩きスマホをしたりしている人に出合わないほうが珍しいです。今日私は電車の中で本を読んでいる人を見かけたのですが、本当に珍しいものを見た気がしまし…
順位戦のC級1組が終わり、杉本八段と近藤五段が昇級を決めました。 若者が上に行くのは世の常ですが、50歳台で並みいる強豪棋士を抑えて杉本師匠が昇級したには胸を打たれました。 降級にもめげず結果を残す人を見ると、故・米長永世棋聖の著作の一節を思い…
知らないうちに3月になっていたので、2月の新刊紹介をしておきましょう。 藤森哲也 藤森式青野流絶対退かない横歩取り(マイナビ) ★★★★☆ 昨年までの横歩取りのブームにいったん落ち着きを取り戻させた青野流。先手の利をいかして積極的に攻めたおす作戦に…
詰将棋ってむずかしいですよね。 一方で、難しい詰将棋をうんうんうなって考え解けたときの快感がたまらないという方は多いでしょう。しかし、それと同時に、ゆるくつきあって楽しめる詰将棋がもっとあってもいいと思うのです。 余談になりますが、最近、初…
2月の新刊が押し寄せてきたので、遅ればせながら1月の新刊おさらい! 畠山鎮『必勝 三間飛車破り』(マイナビ) ★★★★☆ elmo囲いを解説した本として有名だが、6章あるうちの1章に過ぎない(第6章は実戦編)。そのほかの4章はコーヤン流や石田流組み換え…
囲碁をやっていると、「こんな教材が将棋にもあるといいな」とか、「この人の棋風を将棋でも見てみたいな」とかいうインスピレーションを得ることがあります。 囲碁には「筋と形」というコロケーションがあって、経験則からこの形が9割方ただしく美しいよと…
まずは次の一手からスタート。答えは最後に。 今回は、ノーマル振り飛車戦法の要が実は飛車ではなく角なんだよという感覚を示す言説をご紹介します。もちろんそれが常に正しいというわけではないので、あくまで参考までにどうぞ。個人的には、ノーマル振り飛…
いてはりました。 11時に仕事が終わって帰り道、気がつくと千駄ヶ谷だったので「A級ラス前は年に一度しかないし」と思って下車。 解説会に来るのは何年ぶりか思い出せないくらいですが、ともかく久しぶり。将棋会館には強くなる空気が漂ってると思います。あ…
友人からのメッセージで荻窪の「象のあし」という古本屋がまさに今日閉まることを知り、急きょ電車に乗る。 午後3時頃ついたが、店内はお客さんでいっぱい。なんやなんやとおもっているとそのお客さんの大半は、店主が一人でレジを打つのを待つ行列でした。 …
最近は読んでいる本を紹介していきましょう。日ごろそれほどまとまった時間が取れないので、目的をもちながら細切れ時間を生かす読書が中心になっています。(私はウォーズや24はほぼやりません) なかでも詰将棋と棋譜並べが中心。実際に将棋盤を使わなく…
どうぶつしょうぎを教えていて気づいたこと。 将棋の導入のために開発されたどうぶつしょうぎですが、小さな子、未就学児にとってはまだ難しいゲームです。 いくら駒が少ないとはいえ、駒を進めるという基本的動作だけでなく、駒を取る、打つというイレギュ…