みずたま将棋ブログ

みずたま(@go_tom_89)のブログです

【初段を目指す】指導対局より

家を片付けていたところ、今年の初めに小学生の生徒と指した指導対局棋譜を掘り起こしたので、自分が何を考えていたのかを思い出しながら紹介してみます。

 

私の指導対局を受けたことがない方に向けて、どんな感じの将棋を指しているのかイメージしてもらえたら幸いです。

 

なお生徒は3級くらいで、初段を目指している子です。

(指導は生徒の習熟度に合わせて行います)

 

▲生徒(小学2年生)

△みずたま

 

【初手からの指し手】

▲7六歩 △8四歩 ▲6六歩 △8五歩 ▲7七角 △3四歩
▲6八銀 △6二銀 ▲5六歩 △4二玉 ▲6七銀 △3二玉
▲8八飛 △5四歩 ▲9六歩 △5二金右 ▲3八銀 △5三銀
▲5八金左(図)

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【序盤の感想】

特に悪い手は指していないが、特に理由がない限り玉を囲いに入れる手を優先したい。たとえば▲4八玉と上がる手は▲9六歩よりも優先順位が高い。

 

【上図からの指し手】

    △1四歩 ▲1六歩 △7四歩 ▲4八玉 △6四歩
▲3九玉 △3三角 ▲2八玉 △2二玉 ▲7八銀 △7五歩
▲同 歩 △7二飛(図)

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【中盤までの感想】

玉を囲うことができて序盤戦は問題なしだが、図の直前の▲7八銀は問題あり。▲8六歩から逆棒銀のように指したかったとのことだが、角頭の守りがおろそかになってしまった。

 

【上図からの指し手】

▲8六歩 △7五飛 ▲8五歩 △3二銀 ▲8四歩 △7三桂

▲8三歩成 △8五飛 ▲同 飛 △同 桂 ▲9五角 △6六角

▲8二飛 (図)

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【中盤以降の感想】

角頭を攻められる展開になったものの、うまくさばき合いに持ち込んで相手にリードを許さなかった。この後の▲6三歩の垂らしもうまく、互角の終盤戦に入ることができた。

 

【上図からの指し手】

    △9九角成 ▲7三と △9八飛 ▲6三歩△7八飛成

▲6二歩成 △同 銀 ▲同 と △4二金寄 ▲5一と △3一金

▲5二と △同 金 ▲同飛成 △3三馬 ▲5三銀 △6五香

▲4二金 △同 金 ▲同銀不成 △6六馬 ▲4一銀不成△8九龍

▲1五歩 △4九龍(図)

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図の△4九龍を▲同銀と取ると△3九銀と打たれて先手もこわいところだが...

 

【上図からの指し手】

▲3二龍 △1三玉 ▲1四歩 △2四玉 ▲6八角 △5七銀

▲4九銀 △6八銀成 ▲2六飛 △3五玉 ▲3六飛 △4四玉

▲3四飛 △5三玉 ▲5二龍(図) まで85手で先手の勝ち

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【全体の感想】

最後は▲6八角と遊び駒を活用することでうまく合駒請求ができた。これで安全に▲4九銀と龍を取ることができ、勝利を確定づけた。最後は華麗な即詰みで文句なし。

▲5八金左と上がるノーマル向かい飛車は仕掛けかたが難しいことに注意。