8枚落ちの終盤を勝ち切ろう【初級編】
今日は初級者の方に向けて、終盤戦の練習問題を出してみたいと思います。
終盤のコツは詰みだけではありません。龍のにらみを利かせてと金などの安い駒(低コスト)で守りのかなめの金や銀を削ることもポイントなのです。
盤面の上手側をよく見ると、二枚の金銀のうち、1枚は攻め担当、もう1枚は守り担当ということが多いでしょう。繰り返しになりますが、8枚落ちのコツは玉に近いほうの金を削ることです。このことを念頭に以下の問題図からの進展を考えてみてください。答えはいくつもありますが、自分なりの指し手の方針を言葉で説明できればいいでしょう。
答えの例は載せませんが、皆さんの反響に応じて補足をつける予定です。
キーワード:数の攻め 安い駒で攻める 龍と馬の詰み 垂れ歩
保護者の方へ:8枚落ちでは玉が3段目より上へすすむことが上手の本能として組み込まれていると思いますが、ここはひとつ、玉は8二の地点を中心になるべく2段目に、9~7筋の歩はなるべく突かないことを心がけてみてください。また、応手はなるべく素直にをモットーにしてみてください。
また、問題図に至るまでの指し方(攻略法)については、砂村洋輔「史上初の符号を使わない 将棋の指し方入門」(主婦の友社)など駒落ちの解説書に詳しいです。
【参考】