【棋書】最近読んでる本
最近は読んでいる本を紹介していきましょう。日ごろそれほどまとまった時間が取れないので、目的をもちながら細切れ時間を生かす読書が中心になっています。(私はウォーズや24はほぼやりません)
なかでも詰将棋と棋譜並べが中心。実際に将棋盤を使わなくても勉強できるのがいいですね。
【詰将棋】
伊藤果『果し状』
伊藤果八段が詰将棋創作50周年、八段昇段を機に出版された記念作品集。
10手から20手台の骨のある作品が多いですが、駒数が少ないので頭の中で考える訓練に最適です。サイン本ながら、解けた作品にチェックをつけています(罰当たり笑)。出版から約3年、全200題のうちようやくだいたい半分解けたところです。
仏文学者の佐々木明氏は巨椋鴻之介(おぐらこうのすけ)の名で詰将棋作家としても活躍しました。彼の集大成の作品集。約10年前に出版されたのち、現在では絶版となっています。
皆さまが日頃よりみずたまに付き合ってくださるおかげで、欲しかった詰将棋作品集『禁じられた遊び』を購入できました!いつもありがとうございます。
— みずたま (@go_tom_89) January 13, 2019
本書は第1部「原点と習作」と第2部「禁じられた遊び」に分かれています。後者は盤面全体を使った図式がメインなので、目下のところ第1部を慈しむように楽しんでいます。文学界の人なだけあって文体が格調高く、また作品の合間に語られる昭和の様子にえも言われぬ滋味があります。
【棋譜集】
先日竜王を獲得した棋士による実戦集。以前メイン戦法として指していた四間飛車穴熊の勝局を50局紹介しています。相穴熊と、四間飛車穴熊vs居飛車銀冠の戦いが中心的です。とりわけ相穴熊の戦いは仕掛けの数手が繊細ですが、そのあたりの考え方がよく解説されていて非常に勉強になります。ノーマルな対抗形にも応用できそうです。
本書が刊行された当時は広瀬先生の王位獲得がメイントピックでしたが、竜王を獲得した今、『広瀬流角換わり腰掛け銀勝局集』の出版が待たれますね。
12月の新刊紹介でも触れましたが、王道中の王道を往く康光将棋(当時)の堂々たる指し回しを学ぶために鑑賞しています。21世紀の『中原誠実戦集』といっても過言ではないか・・・?
『藤井聡太全局集』
出版から半年が経ちましたが、最近自分自身が将棋を指す中で、ようやく「29連勝目」の藤井ー増田戦をうまく理解できるようになりました笑
平成31年度版の出版までに全部消化できるだろうか...
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みなさんも将棋の勉強楽しみましょうね!
ではまた。