みずたま将棋ブログ

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加藤一二三はえらい

毎回タイトルがなにをもじっているのか分かりづらいというか、もはや私の自己満足になりつつありますね笑。今回は『先生はえらい』をもじっています。

 

さて本題。加藤一二三先生のすごさについて。

ここでは語り尽くせないのでせめてそのうちの1パーセントでも。

 

本当の凄さはバラエティ番組に出て汚れ仕事もいとわないこと、という見方もできますが、今回はスルー。だってブラジリアンワックスで鼻毛を抜くとかもう想像を絶しているから...

 

以下はWikiより引用。

最高齢現役(2017年6月20日引退)、最高齢勝利、最高齢対局、現役勤続年数、通算対局数、通算敗戦数は歴代1位であり、1950年代、1960年代、1970年代、1980年代、1990年代、2000年代の各年代で順位戦最高峰A級に在籍したことがある唯一の棋士である[注釈 2]。14歳7か月で当時の史上最年少棋士(62年後の2016年に藤井聡太が更新)・史上初の中学生棋士となった。

 

すごすぎますね。棋士を含む多くの人間がその天賦の才と認めています。

ちなみに「神武以来の天才」の以来はこのかたと読みます。

 

旺盛な闘志はその後60歳を超えても衰えない。普通の人はその逆だ。「10で天才20で才子30過ぎればただの人」と言われる人も多いが、加藤一二三のまねはだれもできない。やはり天才だと思う。

(『内藤國雄のすべて』マイナビ出版、2016年 p158-159)

とは加藤九段と同学年の名棋士・内藤國雄九段の言。

 

内藤先生はほかのNHKの番組において、(奨励会時代の)「加藤さんのまわりだけは涼しさが漂っていた」と証言しています。加藤先生も、どこかで冷静から情熱への転換があったのでしょう。

 

さて、棋士のすごさはやはり棋譜を見なければ味わい尽くせません。

楽しむための書籍はいくつもありますが...

 

1.『加藤一二三実戦集』(大泉書店、1975年)

2.『加藤一二三名局集』(筑摩書房、1981年)

3.『加藤一二三名局集』(マイナビ、2015年)

4.『無敵棒銀』(木本書店、2015年)

 

あたりが有名かつ必須の棋譜集でしょうか。

 

1.加藤一二三実戦集は、そのサブタイトル「わが熱闘、珠玉の40局」からも分かる通り、精魂込めて指した相居飛車振り飛車破りの名局40局を収録。35歳までの脂ののった将棋が楽しめます。

2.加藤一二三名局集はその6年後に出された実戦集。昭和の名棋士の実戦集といえばこれが標準型となる名シリーズです。大野源一から石田和雄まで幅広い年代との対戦を収録。この本だとあんまり棒銀してないんですね先生。

3.2015年のマイナビ版名局集は、まさに生涯を総括する一冊。生涯現役を高らかに宣言する巻頭インタビューが印象的です。また、若手の新鋭増田康宏四段(当時)との勝局は白眉。

4.無敵棒銀棒銀に特化した実戦集。レイアウトの都合上じゃっかん読みづらいのですが、おもに大山名人との激闘が収められています。加藤先生とお話をする機会がある方はこの本の棋譜をネタとして仕込むと良いのではないでしょうか。

 

こうしてあらためて本を繰っていると、自分がいかに加藤先生の名局をしらないかに思い至ります。また、先生の棋譜がいかに居飛車の定跡を作ってきたかも。

 

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中飛車に対して自分から5筋を突いて勝ってみたり...(加藤ー中原戦 王将、1979年)

 

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大山先生の三間飛車に対して完璧な仕掛けで完勝してみたり...(加藤ー大山、NHK杯 1972年)

 

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今度は三間飛車にたいして7筋の歩を自分からぶつけていってそして勝ったり...(桐山ー加藤 十段戦リーグ 1972年)

 

相手の飛車のいる筋の歩を突き捨てるとか、そんなんできひんやん普通...

 

この将棋に限らず、対三間飛車の現代に残る急戦策のだいたいは加藤先生の新手です。笑ホントに。

 

ということで、次の機会には相居飛車での名棋譜を紹介できればなあなんで思っています。

 

さて名局集並べよっと!