8月の新刊紹介
8月の新刊紹介は8月中にやらないといけませんね汗
今月もさくっと行きましょう。
- 白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!(9)』
★いっぱい
天衣ちゃんかわいい。
★★★★★
ようやく出たという感じですね、雁木の定跡本。
章立ては角換わりからの雁木(約70ページ)、横歩取り拒否からの雁木(20ページ弱)、後手振り飛車模様からの雁木(20ページ弱)、実戦編(約120ページ)という感じ。著者の実戦例が10局とやや多いですが、無駄がない感じですべて勉強になります。序の3章で後手の△5三銀型、△6三銀型、△4三金右および先手の早繰り銀の変化をいずれも扱っています。現代の居飛車党にとって必修の教科書といえるでしょう。
★★★★☆
初手から▲7六歩△3四歩▲7五歩に対して△1四歩と様子を見て細かくリードを奪うというややマニアックな指し方を解説した本。後手をもって居飛車と振り飛車の両帆を指しこなす必要がありレベルが高いが、村田先生の理路整然とした解説で読み解いていきましょう。高段者向け。
★★★☆☆
昨年11月に出版された単行本がさっそく文庫化。手数は短いながら盤面全体をつかったアクロバティックな作品が多く、有段者でも迷う問題が多いでしょう。正統派詰将棋の、たとえばハンドブックシリーズとはまた違った面白さがあります。
- 将棋年鑑 平成30年度版
★★★★☆
平成最後の将棋年鑑。巻頭には藤井聡太七段のインタビューを収録。棋譜はもちろんのこと、巻末の棋士アンケートを楽しみにしているという方も多いでしょう。
藤井七段のインタビュー、今後振り飛車を指すことはあるかという質問に対する答えがかっこよかったです。個人的には、これで平成の将棋年鑑30冊をコンプリートできたので、いい記念になりました。
★★★★★
こういう本を待っていたという一冊。入門者から初段まで、ノーマル振り飛車を指す人なら必携の振り飛車ガイドブックです。角道を止める三間飛車・四間飛車・中飛車の仕掛け周辺を題材に、居飛車からの攻めの力を利用してさばく感覚を伝授してくれます。成功例だけでなく失敗例も紹介しているのが好印象です。美濃囲いと舟囲いの急所も徹底的に記してあり終盤戦も安心。指導者の方にも教本としておすすめできます。
★★★★☆
毎年恒例の、名人戦の新聞観戦記をまとめた書籍。毎日新聞社刊の愛蔵版も近いうちに発売されることと思います。
昔は竜王戦の観戦記も本になっていましたよね。名人戦全記録の書籍化は長く続いてもらいたいものです。
- 真田圭一『一問一答で身につく 現代将棋の基礎手筋』(マイナビ)
★★★☆☆
「ラクラク次の一手」シリーズの新編のようなイメージで、定跡形の序中盤に出てきがちな局面をランダムに出題。現代将棋というだけあって、角交換系の振り飛車からの出題もあります。
ただし本書の半分を占める終盤編は昔ながらの週刊将棋的な問題が多く、その点は面白みがなく味が悪い印象か。
★★☆☆☆
一昔前の人気シリーズ『振り飛車ワールド』の現代版といった趣旨の書籍。当時は渡辺竜王や松尾八段、宮田五段といった顔ぶれだったが、今回は石田五段、近藤五段、石井四段という若手が登場します。
三人が最新の研究課題の局面から実戦を指し、所司七段が解説を入れるというスタイルなのだが、1局の将棋を2か所で振り返る構成になっており、結構読みづらいの減点ポイントでしょう。
私は入手はしたもののまだ読めていないので評価は保留。Twitter上で何人かの方が感想を挙げられていたと思うのでそちらを参照してみてください。
- 森けい二『羽生の実戦 詰め&必死200』(日本文芸社)
★★☆☆☆
こちらは森先生恒例の実戦詰将棋・必死問題集。前回出版分からの新しい実戦に取材したものと思われますが、対戦者名は書いていません。特に新しさはなかったので星は2つにしました。レベルは有段~高段向けと思います。
☆☆☆☆☆
よくぞルールを作ったなと感心しました。傷ついてもいい安い駒でやりましょうね笑
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