解けなくたっていいじゃない【詰将棋鑑賞】
サライ5月号、買いました〜♪
本誌では将棋のタイトル戦が行われる数々の宿が30数ページの長きにわたって紹介されていました。
それだけでも嬉しいのですが、別冊付録として羽生先生や藤井六段を始めとした有名棋士が出題する詰将棋22問があって読み応え満点。ミニ将棋盤のおまけまでついて将棋ファンにはお得な一冊でした!
さて今回は詰将棋を一題紹介します。伊藤果八段の作品集『果し状』第1章第18番です。皆さん解けるようになりたいやつ。
きれいな形ですよね。なんだか解いてみたくなる形をしています。初手41竜は軽すぎるので、まずは飛車を打ちましょう。まあまあ、そんなに難しくはないですよ。
ばしっ。
はい正解。逃げるのは簡単なので(全部読みきれなくてもいいです)、合駒をします。
合駒は、{歩、香、桂、銀、金、角、飛}のどれかですね。まずはシンプルな歩から考えるのがセオリーです。
ここから5手詰です。
ポクッ、ポクッ、ポクッ、ポクッ、Ω\ζ°)チーン
12金から竜をすり込んで詰み。
わからなければ一間竜を復習。
戻ります。
ここで何を合駒するかですが、7種の合駒をさきに整理しておきましょう。
斜めに利く {角、金、銀}
斜めに利かない {飛、桂、香、歩}
ここでは32竜を防ぐために斜め駒が必要でした。
▲ここで21歩が銀になってれば32同銀という要領。
ただし21銀には同飛成から早く詰んでしまいます。
大人の事情で却下。金にしましょう。
【初手からの手順】
31飛21金
あとは収束ですね。
同飛成ととり、同玉に…
31金が好手。これが見えたら強いです。
そして11玉と逃げて王手が続かないようですが、21金打が継続の手。以下12玉32竜は必然ですが、(下図)
でたまた合駒問題。今度の指標は…
後ろに利く {飛、金}
後ろに利かない {角、銀、桂、香、歩}
今度は後ろに利かない駒を打つと、以下11金同玉21竜で早い。とはいえ金を打つと取って23金が強烈です。
とまあ、なんやかんやで飛合が正解。
ここからの5手詰はぜひ自力で考えてみてください。最短で詰ませてくださいね。