【中盤力強化】プロの感覚を身につける
序盤は定跡を勉強すれば上達します。
終盤は詰将棋をすれば上達します。
しかし、中盤についてはなかなかいい勉強法がないという話はあるあるですね。
中盤の勉強法を確立できれば将棋界にとって大きな進歩という気がします。現時点では「実戦をこなしましょう」でお茶を濁してしまっている感じでしょうか。
先日のレッスンで上記のことを聞かれて、たしかになあと納得しました。
実戦をのぞいて、個人的にはプロの自戦記を読むことがもっとも効率よく勉強できると思います。もちろん、新聞の観戦記でもいいのですが、限られた紙面で、対局のこと以外のことにも触れる必要があるので自戦記のほうがおすすめというわけ。
(1)渡辺明ブログ
こちらは10年以上前からつづく有名人気ブログ。
この中の、「対局」とタグづけられた記事を見ていくと、渡辺先生が指した将棋の簡潔な振り返りが載っています。記事によって序盤中盤終盤どれを扱っているかは異なりますが、おおむね仕掛け以降の中盤から終盤の入口がおおいようです。
渡辺先生の歯切れのいい理論展開が心地よく、勉強になります。
(2)谷川浩司全集
そんな渡辺先生が修業時代によく並べていたというのが谷川先生の全集。
どうりで、「永世竜王への軌跡」も本シリーズの構成と似ているわけです。
谷川先生は対局当時の読み筋を、うっかりを含めて赤裸々に書いてくださるので勉強になります。
(3)関西奨励会好局集
ツイッターでは何度か紹介しているのですが、関西奨励会で指された将棋の中ですぐれた棋譜に関西所属のプロの先生方が棋譜コメントを加えるというもの。
コンピューターの評価値だけでは測れない肌感覚がビシビシ伝わってきます。
相手の手を殺すトッププロの将棋と異なり、自分の狙いを通すストレートな指し手の多い奨励会級位者の棋譜を解説者がやさしくなだめる雰囲気が好きです。おすすめは有森先生のコメント。
とりあえずは以上の3つがおすすめです!