将棋世界付録の楽しみ【読み物編】
前々回、前回の続きです。
さて。
(1)詰将棋、(2)基礎手筋、(3)実戦手筋、
(6)棋士特集、(7)将棋豆知識、(8)読み物、
(9)データブック、(10)その他
最後の3項目を紹介します。
【7】将棋豆知識
将棋文化検定が近い時期など、気まぐれで単発で出てくることがあります。田丸昇九段が貢献されている印象です。
「チャレンジしよう!将棋文化検定」(2012年9月号)
田丸昇「将棋クイズ123」(2013年9月号)
田丸昇「将棋雑学ゼミナール」(2016年12月号)
他にもあるかもしれません。最初に挙げたカルトQの出題は将棋パイナップルとのことで、若干のなつかしさがあります。「次のうち、9月27日生まれでない棋士は誰でしょう。(A) 羽生善治 (B) 石高澄恵 (C) 矢倉規広 (D) 中村亮介」(カルトQ 第85問)や、「現代の将棋がよく指されるようになったのは、どの時代からですか。①奈良時代 ②室町時代 ③江戸時代」(123 p30)などなど。
文化検定関係以外にも、
堀口弘治「将棋 常識とマナー ハンドブック」(2014年1月号)
のようなルールブックも一時期まで定期的に出されていました。
【8】読み物
読み物もたくさん出されています。勝又清和六段の「新手ポカ妙手選」「新手年鑑」は将棋世界の名物なので、いまさら紹介するまでもないでしょう。
門倉啓太「記録係は見た!」(2011年8月号)は、デビュー当時の門倉五段が奨励会時代に記録係を務める中で出合った珍場面を、盤上の指し手(次の一手形式)とともに紹介する冊子です。
「四段昇段の記セレクション」(2018年7月号)は将棋世界本誌からの選集。三浦九段から藤井七段まで27人のプロ入り時の喜びのことばを集めてあります。以前は若手の自戦記などが付録になっていた時代がありましたので、こういう試みはなんとなく懐かしくなります。
【9】データブック
先述した将棋ルールブックのほかにも、「現役棋士データブック2016 上下」(2016年1、2月号)は将棋年鑑の巻末の棋士名鑑を抜き出した感じの付録。基本情報に加えてちょっとしたエピソードもあります。窪田七段が鳩森神社で太極拳の演武をしている姿を想像すると、なんだか楽しくなります。2019バージョンが出るといいですね。
「全国道場ガイドブック 上下」(2007年4、5月号)も、昔を知る人には懐かしい一品。10年前のデータなのでさすがにいまでは廃業しているところが多いと思いますが、これを持っておけば、将棋界隈の人と話をするときの話題にいいかもしれません。
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以上3回かけて、将棋世界の付録を簡単に分類・紹介してみました。
このほか将棋界にはNHK将棋講座や近代将棋などの付録も存在するわけで、結構気が遠くなりますね。。。
※「詰将棋一番星」というサイト内に、詰パラの「詰将棋の散歩道」が転載されています。その中に将棋世界をはじめとした雑誌付録の目録を見ることができます。(詰将棋一番星TOPペ−ジ)
ではまた!