みずたま将棋ブログ

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基本に立ち返る

最近はコンピューターをはじめとしていろんな勉強法がありますが、やっぱりいつの時代にも通じる王道の手法ってありますよね。

 

昭和の奨励会の厳しさを語る逸話に、「昔は棋譜一つ手に入れるにも連盟に出向いて印刷する必要があった」というものがあります。もう少し時代を遡ると棋譜は手書きで…となります。

 

手元をカチャカチャすれば簡単に棋譜が手に入るこの時代にこのエピソードはもはや過去の遺産です。しかしまた、コンピューターの画面上で棋譜を眺めて並べたとするのも、個人的にはなにか足りないと感じています。このへんは育ってきた環境が違うから〜♪の世界でしょうけれど。

 

さて、誰にでも伸び悩む時期はあります。

私自身の経験を話せば、こうした悩みは基本をおさらいすることで解消されることが多い気がしています。すなわち、「自分が今何をわかっていて何をわかっていないのか」を認識すること。そのことで、いま行っている努力と自分が期待している棋力がいかにかけ離れているかを冷静に観察することができます。

 

多くの場合、期待は実情を上回っているのではないでしょうか。また、過去の対戦成績などの実績にすがっていると足を掬われます。

 

まとめると、現状を客観視して必要な手段を講じること。手段の中には年下の高段者に教えを乞うなど、つらいことがあるかもしれません。

しかし、こうした態度を取れる人はえてしてかっこいいです。私自身、『不運のすすめ』(米長邦雄、角川)で紹介されていた中原誠先生の将棋に真摯な態度に感銘を受けました。

先ごろ発売された『奨励会』(橋本長道マイナビ)にも若くて強い人にまつわるエピソードがありました。

 

技術的なことを言えば、自分の棋力より少し下かな、という本や問題集を読むといいと思います。三段の壁で伸び悩んでいるならば、7手詰がしっかりできるかなど。また、長いあいだ読者の目に耐えてきた古典にも一読の価値があります。『将棋は歩から』(加藤治郎、東京書店)はすべての棋力の人が読んで参考になるでしょう。天野宗歩升田幸三といった天才の棋譜もしかり。

 

なぜこんなことを書いたかと言うと、『将棋・ひと目の端攻め』(マイナビ)を書店で見つけて、いままで読んだつもりになっていたことに気づいたからです。このシリーズ、編集した人はよほどの力量…(このくらいにしときましょうか笑)