今日指した将棋から
ひさびさに参加した研究会の将棋より。
強い人と、すごく強い人がいっぱいいました(小学生並みの感想)。
1局目は私の後手でした。相手は強いお兄さん(ハタチらしい)。
前の対局では一間飛車をやられていたので警戒していたのですが、相手がそれ以上に私のクルクル角を警戒した序盤戦で、結局はよくある形に。
上図から、△64歩▲46歩65歩に▲55歩が深遠な一手。
ただですが、△55同歩には▲65歩、△同角には▲56銀を用意しています。▲56銀には△66角とした局面がまた難しい...
コンピューターに聞けば簡単なのでしょうが、我々レベルでは簡単に結論が出せませんでした。そういえば私のShogi GUIからは空き容量の関係でソフトを抜いてしまったのでいまは評価値が出せないです笑
実戦は▲55歩に△同歩とし、先手も▲65歩と取り返して穏やかな展開に。
同角の変化は3年ほど前に社団戦で指してうまく行かなかった感触があったので回避しました。
ここで、安易な気持ちで△86歩と突き捨てたのですが、悪手でした。
以下▲86同歩△54銀▲66銀△53銀右のときに...
一歩余計に渡したので▲56歩△同歩▲55歩と位を取り返されたらなかなかにだめでした。
歩の突き捨てに厳しいのは相居飛車という先入観がありました。これからは気をつけます。
実戦は▲47金と穏やかな順。とはいえゆっくりしていると今度こそ55の位を奪回されるので△85歩▲同歩△73桂と動いていきました。
ここは先手も手が広いところで、力が試されます。
実戦の▲58飛以外にも、▲56歩や▲88飛も検討したいところ。持ち時間20分の将棋だったので先手も決断よく来ました。以下△65桂▲同銀△同銀▲55飛と進展。
気持ちよく飛車をサバかれました。これを△55同角と取ると▲同角で本格的に収集がつかなくなります。ここは△54銀引で我慢しました。ここで形勢判断をすると、居飛車の右桂が銀になって駒台にいる計算なので、ゆっくりした展開になれば良くなるかな、と思いました。
実戦は▲54同飛から攻めかかってきましたが、やや乱暴でなんとか受けきることができました。仕掛け周辺は研究のしがいがありそうです。
負けた将棋もご紹介。相手は同い年の強いお兄さん。
私が先手でした。
序盤の駆け引きの中で先手玉が6八にいたのが気に食わず▲79玉と移動したのですが、この瞬間△65歩と突かれて▲49飛と▲79玉の相性の悪さを突かれました。
ここは▲46銀と▲45歩で迷いましたが前者はタイミングを見て△45歩を食らう未来が見えてさすがに断念。
▲45歩△同歩▲65歩△同桂▲33角成△同桂と進展。
読み筋通りとはいえ、ここで▲68銀に△66歩が利くのがシンプルな誤算。
以下▲同銀△38角▲48飛△56角成▲67銀に△46馬の王手桂取りがあります。
と書こうと思っていたら最後の▲67銀に代えて▲67金右で耐えそうですか。
しかし最初の△66歩で単に△38角から△27角成ぐらいで悪いでしょう。
とはいえ本譜の単に▲66銀右に比べればだいぶましでした。▲44歩△同銀▲71角の楽しみもありますし。
以下は着実に負かされました。
負けたとはいえ、相居飛車の仕掛けは盤面全体を考慮に入れる必要があるのが難しいですね。同時にその難しさが楽しみでもあるので、今後も研究していきたいと思いました。