定跡を整理する
定跡を整理したり棋譜添削を受けたりするときに基本となるITのお作法をすこし。ご存知の方には少し退屈ですが、アドバンスドな使い方があったら教えてください。
私が絶大なる信頼を置くアプリはKifu for Android(あるいはKifu for iPhone)という、柿木義一さんによるアプリ。
この画面、将棋ファンなら見たことがないことがないはず。基本機能は無料で使えます。
ぴよ将棋にはできない(たぶん)棋譜の分岐表示が便利です。
このアプリを使うと、kif形式で保存された棋譜(無意識にやっていれば8割方そう)であればスラスラ編集・分岐作成・コメント入力ができます。PCでもスマホでもつかえます。
作成・読み込みした棋譜は、Kifu BaseというPC用ソフト(基本無料・バージョン拡張有料)で保存もできますし、(私のように)ローカルに保存でも十分使えます。
1.棋譜入力
まずは対象となる棋譜を入力します。手入力でもいいですし、ウォーズの棋譜なら「将棋ウォーズ棋譜保存」という変換サイトで操作可能な状態(kif形式)に変換します。81dojoならワンクリックで転記可能。
【手入力 or コピペ】
定跡書の変化を入力するのもいいでしょう。最近はマイナビさんが、予約購入で棋譜データ添付という素晴らしいサービスを展開してくれています。
※必要に応じて対局に関する情報を入れておくのもいいでしょう。
【操作】「棋譜を読み込む」→ダウンロードしたファイルを指定 または クリップボードに棋譜をコピー→Ctrl+Vや「クリップボードから読み込み」で吐き出す
2.変化入力
基本となる手順を入力し終わったら、名前をつけて棋譜を保存しましょう(あるいは中断)。感想戦で出た手順や定跡の変化を入力する際は、「現局面から対局/分岐作成」を押して入れたい手順を入力。その後上書き保存です。
分岐のついた棋譜を再生すると、分岐点でどちらに進むか聞かれますので、好きな方をクリックすればよし。
3.コメント入力
棋譜を並べたり指導対局を受けたりしてして、勉強になったことをコメントの形で入力します。ふだんの棋譜中継で記者さんがやっていることと同じといえば親近感もわくでしょうか。
スマホ版だと、画面をスワイプすることでコメント表示の有無を切り替えることができます。この画面どこかで見たことがありますね。
なお、2.分岐と3.コメントの機能を合わせると、次の一手風に楽しむこともできます。
↓
この技法を応用すると、一つの定跡ファイル(たとえば「横歩取り青野流」)をつくって、そこに複数の情報源からの手順・コメントを追加していくという形で、自分だけの定跡ファイルを作ることができます(実際にやっている方も多いと思います)。
いかがだったでしょうか。結構簡単なことしか紹介していないのですが、これを知ると知らずでは大違いです。ぜひ使いこなしてくださいね。
またなにか情報を思い出したら補足記事にしますね☆