みずたま将棋ブログ

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昭和将棋雑誌の魅力

最近買った棋書の中から、こちらをご紹介。


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近代将棋1984年1月号です。アカシヤで1冊2百円換算でまとめ売りされていました。

 

近代将棋は2008年に惜しまれつつ廃刊になりましたが、戦後~平成の将棋界を映してきた有名雑誌です。

 

かつては将棋の月刊誌が数種類出ていましたね。昭和の頃ですが、その時代を生きられた人は幸いです。NHK将棋講座はもちろんのこと、週刊将棋もありましたし。

 

この1月号を開いてみると、まずは「今月の棋士」のコーナーが。

谷川名人、若々しいです。34年前ですから、当時22歳。


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目次を紹介すると、こんな感じ。


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前月に指された最新の棋譜紹介あり、連載講座や懸賞問題、読み物まで充実した242ページとなっています。

 

この号で始まったのが名棋士インタビューのコーナー。

インタビュアーは谷川名人(当時)のお兄様ですね。アマ強豪として知られます。

ちなみに6月号では禁断の?谷川兄弟対談が実現しています。


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ここでインタビューされている中原十段(当時)は、別のページに矢倉の講座を連載されています。十段といえば現在で言う竜王ですから、すごいものですよね。とはいえ当時36歳。脂が乗り始めた時期と言えますか(現在の羽生先生などより全然若い)。


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これとは別の号で書かれた中原流急戦矢倉の講座がのちの羽生谷川戦で再現されたのは有名なエピソードです(谷川先生は対局当時は講座を軽視していた)。

 

当時の最先端定跡や当時の最先端の棋譜って、現在では選ばれたものが古典化して現在の知識の礎になっている面があるので、こうした当時の棋譜や講座を並べるのも決して無駄ではないでしょう(私が古いものを好きすぎという説)。

 

石田先生が初級向け講座を書かれています。

別のページには島四段!の初級講座もありました。


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段級位認定問題も長い歴史があるのです。


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個人的にはこういう中盤講座がもっと増えるといいのになと思っています。

 

A級(当時は挑戦者決定リーグといった)の顔ぶれはこんな感じ。

C2に当たる4組には井上慶太四段(19)や神谷広志四段(22)から、小堀清一八段(73)や坂口允彦九段(74)まで、老若男が所属しています。すごい。


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先ほども触れましたが、80年代には将棋雑誌がたくさんあっていい時代でした。

現在でも名の知られる「近代将棋」、「NHK将棋講座」、「将棋世界」、「週刊将棋」の他にも、「将棋ジャーナル」(1977-1993)「将棋マガジン」(1978-1996)「枻・将棋讃歌」(出版期間不明)などです。

興味がある方は調べてみてください。こうした出版物って、間違いなく将棋界の財産ですよね。保存が進むといいのですが...。