みずたま将棋ブログ

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【中盤力をつける】有段者におすすめの名著

久しぶりに将棋の本の話でもしましょう。

 

私は小6くらいで初段になり、その後いろいろとゆるゆると将棋を楽しんでいたら四段くらいになっていて今に至るんですが、今回は初段になってからこれまで読んできた中で印象に残っている本をランキング形式で紹介してみます。ちなみに余談ですが、日本人が好きなものランキングの第1位はランキングらしいです。根拠レスですけど。

 

ちなみに、入門してから初段になるまでの教材に関しては、私が将棋をしていた頃とは比べ物にならないくらいたくさんの名著が生まれていますので、そのへんはまた今度テーマにしてみることにします。

 

ただ、ゆるゆるともうすこし脇道にそれた話を続けると、初段になるまでは得意戦法を1つ決めてその定跡のメインの手順をしっかりと理解するだけで割といけると思います。あとは余力があったら1手詰とか3手詰をスキマ時間にやるだけで初段にはなれると思います。5手詰とか難しすぎますから。

 

じゃ本題。自分の経験を振り返ってみると、初段から四段に至る間には、将棋の考え方を学ぶことが大事だったような気がします。一言で言えば大局観なのですが、序盤から中盤辺りまで、どのように将棋をデザインするか、相手の手にどのように対応するかというのは常に課題になっています。それと終盤は詰将棋ですね。

 

※以下はあくまで個人的な感想です。効果には個人差があります。

 

【1位】米長の将棋

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第1巻(文庫なら1,2巻)の居飛車振り飛車の有用性が半端なかったです。

1巻後半は終盤編なのですが、「終盤は駒の損得より速度」という格言が本当に理解できたのはこの本を読んだおかげです。中盤力をつけたい方におすすめです。

 

【2位】谷川浩司全集 昭和編2冊、平成編は年度別

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谷川先生は『米長の将棋』の文庫版の第5巻の解説を書かれているのですが、この本に大きな影響を受けたとのことでした。

谷川先生の将棋は序盤の組み立てから終盤の勝ち切り方まで一直線のきれいな将棋が多く、私自身も多大な影響を受けました。渡辺先生が全て並べたことでも有名な本ですね。

 

【3位】羽生善治の終盤術 1~3

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優勢な将棋を勝ち切る技術を明確に言語化した名著。

「なんとなく寄りそう」はまず寄らない、攻めの要となる駒を見極める、相手から清算できない攻め駒は簡単に清算しないなど、なんとなくわかったつもりだった終盤の指針を自分がいかに理解していなかったか、利用できていなかったかがわかって目が開かれるようでした。

 

【4位】戦いの絶対感覚 佐藤 森内 羽生 谷川

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この本は力作です。プロの実戦から序盤、中盤、終盤のポイントの局面を抜き出してその局面で何を考えていたのか、大局観を基に具体的な手順を導き出すという本です。

まさにプロの思考を形にした名シリーズです。私が衝撃を受けたのは森内先生の対神谷戦で、仕掛けの段階から後手で千日手を狙うという展開で、プロの研究の深さを垣間見ました。谷川版は角換わりの知識をつけたい方にはおすすめ。ちなみに私の一押しは佐藤版です。将棋を見る目が変わりました。

 

【5位】升田将棋選集

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時代をおおいに先取りした大棋士棋譜集。全部というわけではないですが、昭和の時代に平成の棋士が指しているような錯覚を与える棋譜も見受けられます。私自身、棋譜を見て感動するという体験はこの本を通して初めてしたような気がします。

ちなみに、大山全集も持ってはいるのですが、大著過ぎて、そして解説も決してすべての棋譜に付いているわけではないのでいつしか棋譜並べに挫折してしまいました笑

 

【6位】先ちゃんの泣き笑い

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若かりし先崎先生が順位戦を駆け上っていく様を振り返った自戦解説集。

これは先崎先生本人にしか書けないな、という対局エピソード、対局中の思考がこれでもかというほど載っていて、将棋とはこういうものだ、といういわゆる「筋」(と根性?)を身につけるために役立ちました。

 

【7位】光速の終盤術

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これは谷川先生が26歳の頃に書かれた終盤本で、私の知る限り棋書の中で最高レベルの難度で、正直私には難しすぎてまだあまり読めていません(見る程度)。羽生先生の『羽生の頭脳』を書かれたのが22歳の頃でしたし、若い頃の本はやはりレベル高いですね...。

 

【8位】上達するヒント

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名著 of 名著ですね、この本に関しては以前ご紹介しましたので省略します。

 

mizutama-shogi.hatenablog.com

 

【9位】読みの技法

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伝説の島研のメンバー(島、森内、佐藤)に羽生という超豪華な4名による、局面の捉え方、指し手の方針の立て方を綴った本。島先生が聞き役となり、各棋士に個別に意見を聞いていくスタイル。最後の対談も私は好きです。

 

【10位】永瀬拓矢

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これも以前ツイッターで紹介しました。有段者なら買って損はないと思います。

 

 

 

 とまあこんな感じで好きな棋書を紹介してみましたが、ここにある本は高段者には割と常識という本ばかりなので、迷ったら図書館や書店で確認してから手に入れてみてください。本屋で買うときは、レジで「みずたまのブログを読んで買いました」といってみてください。店員さんに「あ、そうですか...」と怪訝そうな顔をされると思います。(以上は冗談です。真面目に取らないでください。)