みずたま将棋ブログ

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駒落ち上手も頑張るぞい

昨日、青葉将棋クラブで指した将棋から3局紹介します。相手は5級〜初段前後の小学生の子どもたちでした。よきよき。

 

【1局目】飛車落ち


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 開始局面。なんだか飛車が足りませんが我慢。とはいえ振り飛車感覚で楽に指せるのが数少ない楽しみといえば楽しみでしょうか。

 


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子供あるあるその1。一目散に棒銀に来る。

これに対して上手としては、ギリギリまで棒銀をひきつけて一気に角交換をすることで銀を右辺で腐らせるのがいいでしょう。

通常の右四間飛車定跡など、棒銀以外の作戦に対しては角交換は上手にとって損な作戦なのに、将棋とは難しいものですね。

 

上図に続いて、▲38飛△45歩。

 


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サバキの目途が立ちました。

子供あるあるその2。角がぶつかったら真っ先に角交換。すなわち上図以下、33角成同桂ですが、上手から88角成と換える手に比べて明らかに手損しています。

 

以下、下手から桂頭を攻めて次図。

 


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手合い差を考えると、ちょっと上手の攻めの勢いを止めるのが難しくなってきました。少し進んで…

 


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この歩が入ると、もう平手くらいの形勢差になっていてもおかしくありません。実戦は以下28飛49角成同玉38金からバラして上手が攻めきりました。

 

下手としては玉を囲わずに攻めたのが問題で、上手からの反動が大きかったようです。

 

 

【第2局】飛香落ち

今度は別の子。よきよき。しかし…


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おや、子供あるある発動か?

 


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今回は玉を囲ってくれました(カニ囲い)。しかし少し焦ったのか、58金を入れなかったのは禍根を残しました。カニ囲いは58金まで組んで一人前なのです。

 

15同歩同銀に45歩。上手は切り札がこれしかありません。

 


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以下33角成(なぜこれをやるのか)同桂に77銀と、突然落ち着いてきました。しかし以下△46歩と突かれると、同歩には47角があり、下手少し困りました。

 
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本譜は48飛の辛抱ですが、15銀が泣いています。以下上手から、飛車を上ずらせてから28角の打ち込みには、44歩から43角と猛攻してきますが…


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ここで43同銀と銀の方で取るのが基本手筋。同歩成のつぎの32とがそっぽに向かうように仕向けるのです。以下は、取られそうな桂までさばいて振り飛車バンザイの情勢になりました。

 


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 子供との対局はスラスラ進んでいいですね。

 

【第3局】角落ち

初段くらいの子


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絶望の局面。サバくべき角がないので、必然的に将棋がゴツゴツしたものになります(飛車落ちはサラサラした感じ)。

 

序盤はすっ飛ばして仕掛けの局面を見てみましょう。

 


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上手はこれ以上自陣に手をかけても良くならないので55歩と動いていくくらい。以下同歩同銀に35銀が、銀がそっぽに行ってやや疑問でしたか。

 


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65歩と手がつくと矢倉は火の手が回るのが早いです。以下、▲24歩の反撃も厳しそうに見えますが…

 


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この△22歩の一手で攻めが止まってしまうのが痛い。以下▲23歩には放置されて何も起きません。

 


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35に角を出て53歩と叩きましたが、ここで53同金が①遊び駒の金を中央に寄せつつ②44金を見せ③歩切れを解消する味の良い手。仕立ては8筋の壁銀も手伝ってつらい情勢です。

 

さらに飛ばして次図。


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度重なる長考のすえ下手は49金と根性の受けを見せてきましたが、ここから56飛同飛49馬同玉56銀とさばいて上手指しやすくなりました


下手は左辺の金銀が遊んでしまいました。

 

【追記】おまけの詰将棋


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私はとくに駒落ち論者というわけではないのですが、駒落ちの定跡は万人が学ぶのために非常に良くできたもので、そのプロセスは時間をかけて学ぶ価値があるものだな、と実感した次第。

定跡を学び、定跡を踏まえて自分の考えを表現するという守破離ができれば一人前でしょう。