「指に染み込ませたい極上手筋」を読め!
NHK将棋講座の2016年7月号から半年間、付録として発表された冊子集を紹介します。
斎藤慎太郎七段の師匠としても有名な畠山鎮七段による、その名も、「プロなら一目 指に染み込ませたい極上手筋」です。
どうです、いいダシが出そうな味のあるタイトルでしょう。実際、関西奨励会の幹事として長年指導にあたった七段だからこそ書けるプロの本筋がこの32ページ×6冊にたくさん詰まっています。
【畠山鎮先生】
早速いくつか例を。次の一手形式ですから、間違えたら幹事の檄が飛んできますよ。
【第1問】「序盤編1」から
ポイントを稼ぐ手を。
【第2問】同じく「序盤編1」から。
早指しだと見過ごしがちな局面だが…(後手番)
【第3問】「中盤編2」から。
(先手の持ち歩は4枚)
畠山「プロ棋士や奨励会員からすると、ここは読みというより、勝手に指がそこに行くという感覚でなければ、この世界では生きていけない。」
最後に【第4問】は「終盤編2」より。
(後手の持ち歩は5枚)
双方一分将棋という条件付き。
【解答】
1. 45桂 44銀に47金で振り飛車存分の駒効率
2. 55歩 65角を打たれても32金83角成56歩!同歩88角で後手よし
3. 77銀 じっと自陣に手を戻す本手
4. 33歩 歩一枚で後手陣をバラバラに
解説は需要があれば補足します。
本冊子は問題1ページに対して解説が2ページ、さらにその考えを活かす応用問題もついて簡潔&明瞭。とても勉強になる教材なので、もし手に入れる機会があればぜひご一読ください。
文句があるならかかってこい糸谷!