みずたま将棋ブログ

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りゅうおうのおしごと!最終回を見ました

見てはりました。最終回ということで倉庫の奥からテレビを引っ張り出してきて(なんかシミがついた碁盤も目に入りましたが重そうだったのでスルー)、久しぶりに見ましたが、いやあ噂通り芸が細かいですねこのアニメ。


そして、アニメをみつつ現実での出来事を振り返るたび、将棋界の現実が虚構を超越する様に驚かされます…


アニメでは2008年の竜王戦が主な題材となっていました。詰将棋作品「最後の審判」(縫田光司)もさらっと挿入されていましたが、紙幅の関係で今回は割愛。この七番勝負は、どちらが勝っても史上初の永世竜王永世十段はいらっしゃいますが)になるという百年に一度の大勝負でした。

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渡辺竜王 ●●●○○○○

羽生名人 ○○○●●●●

結果はご存知の通り、これも将棋界初の三連敗四連勝によって渡辺先生が初代永世竜王に就きました。決着局および第六局に研究のドラマがあったことは有名ですが、特筆すべきは第一局の羽生名人の完勝と、第四局の渡辺竜王の逆転でしょう。

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パリで行われた第一局に関しては、渡辺棋王の自戦記集『永世竜王への軌跡』、および梅田望夫羽生善治と現代』に詳しいのでそちらをご覧ください。前者はこの竜王戦の7局の記録があるだけでも後世に読み継がれる価値があると思います。後者は将棋界の中における羽生先生の立ち位置を解釈する読みやすい読み物でおすすめです。

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第四局は、負けを覚悟していた渡辺竜王が、羽生名人が勝ちを読み切ろうと水を飲んだ1分33秒の間に、自玉を打ち歩詰めで耐える逆転の手順を見つけたことでも知られています。この有名なエピソードはアニメにも取り上げられましたが、実際の映像は当時の情熱大陸で放映されました。意外と簡単に見つかるかもしれないので、なんとか探してみてください。

りゅうおうのおしごとに関しては、アニメ本編の他にも、将棋ファンの方がニコ動に挙げていた解説動画にも感心しました(検索ですぐに見つかると思います)。初心者あるいは将棋を知らないファンが、アニメの背景に潜む膨大な情報を読み解けるようにとゆっくりと噛み砕いて説明しておられます。こうした方々の努力が将棋ファンの裾野を広げているんだなあと確信しました。



個人的にりゅうおうのおしごとは、将棋界の数々の伝説をあらためて鑑賞する年代記としても優れていると思います。自然と2期への期待が高まりますね。原作に負けない超展開を見せ続ける現実の将棋界からも目が離せません!