次の一手上達法【居飛車編】
突然ですが、次の一手って大事ですよね。詰将棋を解けば読みの力はつきます。その読みの力も大事ですが、実戦の局面(特に序中盤)では知らないと指せない手や手筋っていっぱいあります。まさに知は力なりです。
米長邦雄永世棋聖の名著に『逆転のテクニック』(2013年再刊)というものがあるのですが、そこに米長先生がしてきた勉強法が書いてあります。ちょっと長いですが、引用します。
「私は勝負としての将棋を、このように(みずたま注:将棋の変化は膨大で、有限の序盤の手順を検討することは砂浜の砂を拾うようなものと)考えているので、いままでの修行において、序盤作戦というものは全然考えないで、終盤での大局観を養うことだけを勉強してきた。
その勉強法とは詰将棋である。
私は宗看・看寿の詰将棋をはじめとして、ありとあらゆる詰将棋を詰ました。
それと「次の一手」の勉強。
私の将棋は「詰将棋」と「次の一手」の二つだけで今日まできたといっても過言ではない。」
とまあこういうわけです。どのような次の一手を解いていたかはわかりません。また、二つだけで今日まできた、はさすがにアマチュア向けのリップサービスでしょうが、詰将棋だけでなく次の一手にも熱心に取り組まれていたのは本当のようです。
前置きが長くなったのでもう問題に移りましょう。5つ出します。自信のある方は10秒以内にどうぞ。3手1組のような問題もありますが、あまりヒントを出すと簡単になるので心ゆくまで読んでください笑。
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【出典】
第1、2問:有吉道夫『将棋実力テスト』日本将棋連盟
第3~5問:森安秀光「プロの手、入門」近代将棋1984年2月号付録
解答・解説は後日発表します。