みずたま将棋ブログ

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最近買った本

最近買った本を紹介します。

神保町の三省堂の4階に古書館があり、いくつもの古書店が商品を出しています。そこの囲碁・将棋コーナーでみつけた冊子集にそそられました。

 


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近代将棋(2008年に惜しまれつつ休刊となった、有名な歴史ある将棋雑誌)の付録冊子です。20数冊入って800円とお得だったので買ってみました。

 

入っていたのはいずれも1985年前後の出版で、滝誠一郎五段、前田祐司六段、小野修一新人王といった肩書きに時代を感じます。いずれも「若手棋士の全力投球講座」という大見出しなのですが、小林健二五段(当時)、椎橋金司五段(当時)などにはさすがにいまからは想像がつかないですね。

 

いくつかタイトルを紹介すると、

小野修一新人王「手のヨミかた考えかた」

泉正樹四段「本筋と続筋」

南芳一四段「中終盤の攻防」

中村修新人王・六段「矢倉2九飛戦法」

高橋道雄王位「最新矢倉戦法」

小野敦生四段「矢倉4六銀・3七桂型」

などがありました。

 


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当時は居飛車穴熊の出始めの頃で、大島映ニ五段「定跡最前線 振り飛車居飛車穴熊」にみられるようにノーマル振りが堂々と居飛穴に組ませる指し方も往々にして見られました。藤井システム以来の忙しない振り飛車に慣れた目にとっては、こうしたじっくりとした将棋が目の保養になることがよくあります。

 


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最後にちょっと図面も。大島五段対松田茂役九段の将棋。


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7筋を取り込んだ先手の次の手がなるほどでした。

 

▲77銀上!


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穴熊ながら玉頭の厚みで負けないようにする構想でした。

 

昭和の対抗型、味があって私は好きです。

 

こういう冊子の古本はなかなか売っていないんですが、6月以降東京・浅草で開催される社団戦という大会にてアカシヤ書店の出店があり、そこで特別に売り出されることがあるので興味がある方は調べてみてはいかが。