みずたま将棋ブログ

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【新格言】取れるものは取れ!

今回は冒頭に私のSランク棋書のひとつをご紹介します。マイSランクはあんまりたくさんないのですが笑

 

羽生善治『上達するヒント』

 


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(参考ツイート)

https://twitter.com/go_tom_89/status/910889829826564097

 

上達する上で必要な考え方・キーワードが必要十分な数だけ詰まっています。

 

将棋は二人で指すゲーム。実戦では自分が研究した想定局面に進むことはなかなかありません。相手が想定外の手を指してきた局面こそ、腕の見せ所と言えるでしょう。筆者はこれを「バンカーから抜け出すリカバリーショット」(まえがき)と喩えています。

 

さてこの本の第8章は、「さばきについて」というタイトルなのですが、その書き出しはこうです。

 

「局面を優位に導くには、大きく分けてニつの考え方があります。ひとつは駒を得するという量的な考え方、もうひとつは、すべての駒を上手に活用するという質的な考え方です。」(p112)

 

初めてこの本を読んだ私は、この一文を読んで思考がまとまる思いがしました。質と量の2軸こそが、将棋で勝つために不可欠な指針になると考えています。

 

つまり、駒をたくさん取ったら勝ちやすい。また、駒の働きが良ければ勝ちやすいということです。

 


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【上手が怖くても、取る!】

 

では、質と量はどちらが大事か。最初のうち、ルールを覚えてから初段くらいまでは、駒得(量)によって勝つことがほとんどだと思います。このことから私は、初心者のうち(特に子どもたちに)は取れる駒は全部取る!歩がぶつかったら全部取る!ことをおすすめしています。

取ったその瞬間は歩一枚分だとしても駒得ですからね。金や銀を歩で取れるときなんかは言うまでもないですね。

 

(もちろん、駒を取ってもすぐに取り返されて損をするのはあまり良くないので、駒の価値「玉>飛>角>金>銀>桂>香>歩」くらいは知っておく必要があるでしょう。上の図で▲66同角とするのは、最初のうちは単なる損な手にとどまります。)



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【取って失敗したら、それは自分の次の狙いになる】

 

 

もしも駒をたくさん取ったのに負けてしまった、不利になったとしたら、それは相手が量と引き換えに質を取ったということ。終盤で言えば、他の多くの駒を犠牲に玉を取ってきたということになります。

 

しかしそれはあくまでレベルのお話。狙いを持って指すことほど強い武器はありません。

とはいえ入門したての最初のうちは、迷ったら駒得を信じて突き進んでみるのがおすすめです。案外うまく行くものですよ。

 

「駒得は裏切らない」(森下卓九段)