みずたま将棋ブログ

みずたま(@go_tom_89)のブログです

あきこと学ぶオポジション

どうぶつしょうぎを教えていて気づいたこと。


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将棋の導入のために開発されたどうぶつしょうぎですが、小さな子、未就学児にとってはまだ難しいゲームです。

 

いくら駒が少ないとはいえ、駒を進めるという基本的動作だけでなく、駒を取る、打つというイレギュラー的動作が必ず起きるのが大変なようです。

 

今こうしてさりげなく言った「駒」「打つ」のような一見簡単な言葉も、子どもにとっては「大人の専門用語」なわけです。

 

てなわけで、最初の最初は、「ライオンを取る」という最後の動作から教えます。

そのためにやるのが「ライオン一騎打ち」。

 

双方のきりん、ぞう、ひよこを取り除いてどちらかがライオンを取るまでやります。

もちろん大人の常識から見たら引き分けが結論なのですが、やってみると結構楽しそうにきゃっきゃと盛り上がってくれます。(もちろんオトナはわざとライオンを差し出すことも必要)

 

最初はトライルールはなしでやりますが、慣れてきたらトライルールを導入。トライとは、ライオンが相手陣4段目に安全に侵入できたら勝ちというもの。(安全にというのは、侵入した直後の手で取られたら負けということ)

 

どうぶつしょうぎは手頃な盤面編集アプリがないので、今回は偉大なるローソン様のからあげクンしょうぎに協力を仰ぎます。みんなやってね!

 

さて、このライオン一騎打ち(相手のライオンをとったら勝ち。トライルールあり。)は、先手が必勝になります。

 

初手は前か横か斜めの3通り。

 

①斜め

 

斜めに出ると、相手は横に出てきます(図)。
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そこから横に移動すると、相手も一歩横へ追随してきます(図)。

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ここからいろいろな手がありますが、これは引き分けになりそうです。この局面、手番が相手ならこちらの勝ちというのがヒント。

 

②横

初手に横に移動すると、相手は斜めに向かって動いてきます(図)。

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この一間(いっけん)を開けて向かい合う形がこのゲームの急所で、この後は互いにミスが出ない限りはこれで先手負け。引き分けと負けの判断は難しいですが、先手で勝てないのは等しく失敗と見てもらってかまいません。

 

③前

初手前進は、好手で、これで先手勝ち。

言われてみれば簡単ですが、この局面、相手はどちらかの横に動いて先手に道を譲るしかありません。
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あとは譲られた道を進めばトライorキャッチ確定。
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よく見ればさきほどのこの形、
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先程出てきた急所の一間トビの形ですね。

 

「一間トビで相手が手番ならば自分は道を譲ってもらえる(イコール勝ち)」がこのゲームの基本図式です。

 


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楽しいのでみなさんもぜひやってみてください(Lineでローソンと友達になるだけ!駒の使用制限は設定画面から。)

 

なお、この一間トビで手番を渡すのはチェスのオポジションという概念と何ら変わりません。興味がある方は調べてみてくださいね

チェスに関するおすすめ書籍は渡辺暁『渡辺暁のチェス講義』です。

12月の新刊

あけましておめでとうございます。

本年もみずたま将棋ブログをよろしくお願いいたします。

 

2019年を始めるにあたって、昨年12月の主要な新刊をまとめておきましょう。

 

1.本間博『妙手に俗手、駒余りもあり! 実戦詰め筋事典』(マイナビ

å¦æã«ä¿æãé§ä½ãããã! å®æ¦è©°ãç­äºå¸ (ãã¤ããå°æ£æ庫)

 

ありそうでなかった本が出ました。実戦の終盤に頻出する詰み筋を多数収録。

従来の詰将棋作品と異なり、駒あまりや余詰もオッケーという決まりで、ただひたすらに玉の詰み筋を探していきます。

私自身とても参考になりました。

★★★★☆

 

 

2.高野秀行、岡部敬史、さくらはな。『将棋「初段になれるかな」会議』扶桑社新書

å°æ£ãå段ã«ãªããããªãä¼è­° (æ¶æ¡ç¤¾æ°æ¸)

級位者2人がプロと話し合う中で出てきた、級位者が初段になるためのアドバイスをまとめた本。新書サイズで気楽に読むことができる。将棋上達の上で、モチベーターになる本はなかなかないので貴重かもしれない。

★★★☆☆

 

3.小倉久史『攻めて勝つ!三間飛車の心得』マイナビ

æ»ãã¦åã¤ï¼ä¸éé£è»ã®å¿å¾ (ãã¤ããå°æ£BOOKS)

多少装丁は違うが、『〇〇で勝つための鉄則と心得』シリーズの続編。

細かい手順よりかは大まかな仕掛け~終盤の手の流れを紹介してくれ、三間飛車を指すうえでの指針となる。級位者向けだが、有段者が読んでも参考になるところはあると思う。

★★★☆☆

 

長岡裕也『神速! 角換わり▲2五歩型 必勝ガイド』マイナビ

ç¥é! è§æããâ²2äºæ­©å å¿åã¬ã¤ã (ãã¤ããå°æ£BOOKS)

 

ゴリゴリの高段者向け定跡書。この辺の最新変化はYoutuberの方などアマチュアにも詳しい方が多いので、そのへんと比べてみるのも楽しいかもしれない。

★★★★☆

 

佐藤康光『天衣無縫 佐藤康光勝局集』日本将棋連盟

天衣ç¡ç¸« ä½è¤åº·ååå±é

 

いまでこそ天真爛漫な力戦派というイメージがあるが、少し前までの佐藤先生の将棋は定跡重視で、超がつくほどの王道の将棋であった。本書はそのころの将棋がメイン。君島さんも構成に協力され、資料調査、棋譜解説の両面で大変に手の込んだ仕上がりとなっている。

私自身はそのころの佐藤先生の将棋を見て育ったので、今回こうした棋譜集が出るのは大変うれしく、また実際に並べてみて、筋がいい将棋を再び身につく感覚がしている。

★★★★★★★★★★

 

宗時宏『Munetoki宗時宏精選詰将棋100』Kindle書籍)

Munetokiå®æå®ç²¾é¸è©°å°æ£100

詰パラだけでなくツイッターでも活躍されている作家さんの作品集。

レベルは大変高い。それだけでなく、問題紹介に使用されてるのが美しい飴色の駒の写真というのも好印象。レベルは相当高いので、買われる前にサンプルでご確認ください。

★★☆☆☆

 

7高橋道雄『この局面は詰みがあります どう詰むかな?』創元社

ãã®å±é¢ã¯è©°ã¿ãããã¾ã ã©ãè©°ãããª? (å°æ£ãã¯ã¼ã¢ããã·ãªã¼ãº)

実戦詰将棋集。相手の持ち駒を見て詰み筋を選ぶなど、実戦ならではの考え方が勉強になる。級位者向け。

★★☆☆☆

 

8鍋倉夫『リボーンの棋士2』小学館

ãªãã¼ã³ã®æ£å£«ï¼ï¼ï¼ (ããã°ã³ããã¯ã¹)

 

奨励会を年齢制限で退会した青年がふたたび将棋に打ち込むまでの人間模様を描くマンガ。第1巻は人物紹介で終わった感じがあったが、本2巻からは本格的に物語が進んでいく。プロ棋士による研究会に主人公の安住が飛び込んでいく様子はリアリティがあった。本書の将棋監修をされている方の記事があるのでまだの方はぜひ。

 

 

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取り上げ漏れがあれば、いつでも教えてください!

雑文

先日、ふらっと三鷹に行ってきた。

 

何軒かの古本屋を覗いたあと、あまりお目当ての本がないなと思いながら歩いていた商店街に、ふるびたおもちゃ屋さんがあった。

 

軒先のガチャガチャにアンパンマン先輩の顔が見えたので、硬貨を2枚投入する。最近はガチャガチャは一回500円までという自分ルールを課している。さて、出てきたのはチーズ(犬のキャラ)だった。

 

「200円でチーズ」はなんだか悔しくて(チーズファンの皆さんごめんなさい)、もう一回やろうかなと財布を弄る。しかしあいにく小銭がない。

 

千円札はいちおうあったので、そのおもちゃ屋の中に入り両替をしてもらった。気づくと、店主は将棋盤とにらめっこをしていた。手元には見覚えのある構図の一枚の紙。4つの図面に作物が書かれている。

 

聞けば、70歳前後に見えるその店主は、店番をしながら、将棋世界に毎号掲載される詰将棋を解くのをボケ防止も兼ねた日課にしているとのこと。

 

前半は4題はすでに解いてあったのだろう、店主はいまは第5番の問題を前にうんうん唸っている。街はクリスマスイブ。雑誌の発売からの3週間で4題という解図のペースに実力のほどがうかがえる。

 

すこし一緒に検討してみる。初手は竜?桂?でも桂だとあとが続かないからなあ。竜には金を打つんじゃありませんか?などと駒をいじってみる。

 

何分か経って、玉方の私が受け間違いをしたようで、少し詰みすぎる変化が出たところでどちらともなくお開きとなった。私が帰ろうとすると、爺は藤井聡太七段の詰将棋そして棋譜の良さをしばらく語った。

 

お邪魔しましたと言ったのち外に出るとなんだか晴れやかな気分がしたのは、お天気のせいだったか。

 

その日は武蔵境まで歩いた。


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サイン本ならブック●フ

最近買った本から。

最近はさすがに毎日1冊ペースではなくなってきています笑


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某ブック●フの200円コーナーで見つけたもの。

さすがにノータイムでレジに持っていきました。

谷川先生の王位時代なので揮毫された時代がけっこう絞れそうです。

 


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同じお店に三浦先生のサイン本もあったので1010円で購入。

トーチカ(ミレニアム)囲いは最近リバイバルの傾向にあるので、手元に一冊ほしいところですよね。

 

別の一般の古本屋さんで見つけたのはこちら(540円)。


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谷川先生は字がうまいですね。

 

おつぎは、郵便振替で購入したもの。

アマゾンでは高値なのですが、若島さん(JCPS)から直接購入できるようです。

内容は、詰将棋パラダイス誌の歴史と詰将棋作家の素顔紹介で、とても面白い読み物。


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サイン本が続いたのでこちらのサインなし本も買っておきました(360円)。

とても懐かしい。


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新刊で最近買ったのは、以下の2冊。

è©°æç­DVDããã¯

 

å°æ£DVD æ»ãã¦å¼·ããªãæ¸è¾ºæµä¸­é£è»

 

DVD付きの棋書は画期的ですよね。

 

初心者の方に強くお勧めします。

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今日は以上です!

いつから教えられるかな?

今回は将棋普及について考えることをつらつらと。

身の回りに将棋をはじめた初心者がいたら、その人にたくさん負けてあげるのがいちばんの普及になるよという話です。

 

最近はおとなで将棋を始める、あるいは大人になって久しぶりに将棋を再開するというケースを多く見かけます。もしもあなたが子どもならば学校や道場で友達とひたすら実戦を指すという上達法が有効そうですが、大人になると時間的にも人間関係的にも子どものように元気に、しかも一日に何局も、というのは厳しいですよね。

 

ところで、将棋を習うといえば、将棋会館や将棋教室でプロの先生の指導を受けるというイメージが強いのではないでしょうか。しかし、実際問題として大人になって将棋を始めた人が、ルールを覚えたくらいでさあ教室へというのはなかなか敷居が高いわけです。ウォーズやぴよ将棋もあるけどどこか味気ない...

 

やはり、初心者にとっていちばんの障壁はいい対戦相手がいないということなのでしょう。それだけに、もしもあなたの周りに将棋初心者がいたら、優しくしてあげてください。

 

ここでひとつの文章を紹介します。先崎学九段が将棋世界に連載していた「千駄ヶ谷市場」の中の、1人の上位者が1人の初心者に教えることを説いた「一人一教」の項目より。

 

(前略)さて、その一部初心者に教えるときに大事な事、それはとにかく負けてあげることである。何番でも何番でも、ただひたすら負け続けるのだ。負けるとナメられるのではないか、と考えることがあるかもしれないが、無用の心配である。例え貴方が級位者だとしても、覚えたての人間にとって級位者というレベルは神様のようなもので、わざと負けてくれるのが分かれば分かるほど、貴方のことを尊敬するのである。高度な具術を持った人間ほど、初心者に優しくできるということを知っているからだ。

相手が「取り」を賭けたら決して逃げずに、歩をタラしてきたら絶対に受けずに、最後は詰む方向に玉を逃げ、それを何番も繰り返す......。

先崎学『孤高の大木 千駄ヶ谷市場2』pp. 11-12.)

 

とても重要な指摘だと思います。

最近は級位者の方が初心者に教えるケースもまま目にしますが、そうした場あいても「負けるとナメられるのではないか」という精神は捨てたほうがいいのかもしれません(私はまだ捨てきれていませんが笑)。先日紹介した「【8枚、10枚落ち】こどもに負けよう」という記事とも関連するのですが、初心者にたいしてぼろ負けしては拍子抜けされるのでは、飽きられるのではと(無意識にであれ)考えた結果、たとえば10枚落ちの上手玉が上段に逃げ出したとすると、下手にとっては将棋というゲームがひどく難しいものに思えてしまいます。

 

初心者は級位者を尊敬していますから、安心してぼろ負けしてください。

そして本記事のタイトルへの答えとしては、なにかひとつでも教えられること(歩の使い方でも、駒の並べ方でも)があれば、もう初心者に教える側に回れると思います。

技術的にわからないことをまた別の人に聞いたり一緒に研究するのもまた楽しいですしね。

【本棚】詰将棋の本【公開】

およそ2年前、マイナビ将棋情報局の企画として藤井聡太四段(当時)が自身の本棚を公開するという記事がありました。

 

book.mynavi.jp

 

やはり詰将棋の達人なだけあって、詰将棋関連の書籍が多くありました。

 

この真似をして、今回の記事では私も本棚にある詰将棋本をリスト化してみます。

なお、ここではマイナビ創元社といった大手出版社のものは除外し、連盟の売店や販売所の通販で手に入る本に限定しています。同人誌のような温かみのある仕上がりが特徴ですね。

 


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こんな感じのやつです。

 

発行者・発行所ごとに分類してあります。

今回はただたんに列挙しただけの記事ですので、マニア向けですが悪しからず。

 

将棋天国社

伊藤果『詰のオルゴール』

岡田敏『万華鏡』

岡田敏『詰の花束』

小西逸生『将棋紫雲英図式』

創棋会『月下美人

創棋会『金波銀波集』

中田章道『駒の詩』

中出慶一『想春譜』

西村一義『やさしい詰物二百題』

森信雄『水平線』

山田康平『流星雨』

 

全日本詰将棋連盟

岡本眞一郎『競馬式(こまくらべしき)』

藤井国夫『双曲線』

『とくつめ 徳島新聞詰将棋好作選』

詰将棋解答選手権』2014、2015、2017、2018

『古今詰将棋作家名鑑 四百人一局集』

 

野口ブックス

桑原辰雄『妙義図式』

清水孝晏『将棋清光』

谷口均『孤愁の譜』

津村常吉詰将棋百番 残り火』

野口益雄『図式無極篇』

野口益雄『図式獲麟篇』

二上達也二上詰将棋 金剛篇』

 

角建逸ブックス

海老原辰夫『星河』

近藤郷『般若一族全作品』

近藤郷『小さな絵』

酒井克彦『からくり箱』

波崎黒生・中野和夫『一番星』

『現代詰将棋短編名作選』

『現代詰将棋中編名作選』

 

その他

岩崎守男『しろかわ』(松山将棋センター)

『アトリエ』(東京詰将棋工房)

石川和彦『詰将棋の道1・2』()

北原義治『独楽の画』『独楽の郷Ⅰ~Ⅳ』(独楽工房・北風庵北原碧春)

 

以上39冊。気になったものがあればヤフオク、メルカリ、古書店にて確認してみてくださいね。なお、角ブックスの在庫本は

商品一覧|将棋情報局

でも入手可能。

 

(こちらの記事もご参考ください!)

mizutama-shogi.hatenablog.com

11月の新刊

11月の新刊を11月のうちにしておきましょう。

まだ夏は終わってないんだ...

 

今泉健司『自由自在!中飛車の新常識』(マイナビ

èªç±èªå¨! 中é£è»ã®æ°å¸¸è­ (ãã¤ããå°æ£BOOKS)

 

いまをときめく今泉四段の研究書。中飛車三間飛車(玉が左の形がメイン)の相振り飛車と、居飛車角道不突き作戦を取り扱う。実戦例もふんだんに取り入れて、特に中飛車穴熊は△5四歩、△51銀、△5二金左のかたちいずれも載っていた。

 

安用寺孝功『将棋・基本戦法まるわかり事典』(マイナビ

å°æ£ã»åºæ¬æ¦æ³ã¾ããããäºå¸ãæ¯ãé£è»ç·¨ (ãã¤ããå°æ£BOOKS)

 

昨年出版された佐藤慎一五段の『居飛車編』についで出された戦法カタログ。ノーマル振り飛車から角道オープン振り飛車まで、広く浅く紹介している。すべての戦法に新研究を載せているわけではないが、現時点での結論が5~10ページ程度でわかりやすくまとまっており、研究のヒントになりそう。

 

先崎学中村太地のこの名局を見よ 21世紀編』(マイナビ

åå´å­¦ï¼ä¸­æå¤ªå° ãã®åå±ãè¦ãï¼ã21ä¸ç´ç·¨ (ãã¤ããå°æ£BOOKS)

 

こちらは今年出された同タイトル20世紀編の続編。タイトルの通り21世紀の名局を二人が批評する。先崎九段が通好みの事情を語り、中村七段が優等生的な解説をするというスタイルは前作と代わらない笑。意外と知られていない名局が多いことに気づかされる。冒頭の米長ー先崎戦はやはり必見。

 

詰将棋パラダイス編『サクサク解ける詰将棋練習帳 林の巻』(マイナビ

ãµã¯ãµã¯è§£ãããè©°å°æ£ç·´ç¿å¸³ãæã®å·» (ãã¤ããå°æ£æ庫)

 

こちらも昨年出された同タイトルの続編。

ちょっと骨のある3~7手詰の作品が200問も入ってお得。

 

『解いて強くなろう! 将棋ビギナーズドリル 基本編2』(日本将棋連盟

解ãã¦å¼·ããªãã! å°æ£ãã®ãã¼ãºããªã« åºæ¬ç·¨2

 

こちらも続編。

 

高橋和『はじめての将棋練習帳』 STEP1 駒を取る STEP2 駒を詰ます(幻冬舎

ã¯ããã¦ã®å°æ£ç·´ç¿å¸³ STEP1 é§ãåãã¯ããã¦ã®å°æ£ç·´ç¿å¸³ STEP2 é§ãè©°ã¾ã

 

将棋入門者向けの、駒の動きに慣れるためのドリル。1080円で350問程度入ってお買い得。書き込み式なので達成感があるのも評価が高いと思う。おすすめ。

 

高橋道雄『高橋道雄の将棋道場 初段突破のコツ50 (コツがわかる本!)』(メイツ出版)

é«æ©ééã®å°æ£éå ´ å段çªç ´ã®ã³ã50 (ã³ãããããæ¬!)

 

こどもの級位者が対象の、初段を目指すためのコツを凝縮したアドバイス集。

王手は追う手、相手の飛車を狙うなど、勝つための実例が多く載っている。

2012年に出版された『これで初段になれる! 将棋実力アップのコツ50 (コツがわかる本!)』の加筆修正なので、ご注意ください。

 

それからマンガ、読み物も簡単に。

南Q太『ひらけ駒!return(1)』

ã²ããé§!return(1) (ã¢ã¼ãã³ã° KC)

既刊8巻を残して新刊がストップしていたひらけ駒!が復活。

主人公の宝がまだ級位者というところから始まるので、初めて読む方でも大丈夫。

 

左藤 真通『将棋指す獣1』(BUNCH COMICS)

å°æ£æãç£ã1å·»: ãã³ãã³ããã¯ã¹

これから読みます笑

元奨三段の女性の物語。

 

松本渚『将棋めし4』(MFコミックス フラッパーシリーズ)

å°æ£ãã 4 (MFã³ããã¯ã¹ ãã©ããã¼ã·ãªã¼ãº)

 

里庄真芳『紅葉の棋節 2』 (ジャンプコミックス)

ç´èã®æ£ç¯ 2 (ã¸ã£ã³ãã³ããã¯ã¹)

2巻で完結してしまった模様...。

 

高野秀行『こどもをぐんぐん伸ばす「将棋思考」 - 「負けました」が心を強くする 』(ワニプラス)

ãã©ãããããã伸ã°ããå°æ£æèã - ãè² ãã¾ããããå¿ãå¼·ããã - (ã¯ããã©ã¹)

 

こどもが将棋をやることで人間としても成長できることがあるよということを教えてくれる本。具体的には盤上という自己責任の世界を戦うことによって相手を尊重したり、マナーがよくなったり、金銭感覚を知ったりなどなど。内容としてまったくあたらしいというわけではないですが、定期的に読んでおきたい本ですね。将棋にかかわる方や、特に親御さんには自信をもっておすすめします。

 

砂村洋輔『史上初の符号を使わない 将棋の指し方入門』(主婦の友社

å²ä¸åã®ç¬¦å·ã使ããªããå°æ£ã®æãæ¹å¥é

 

▲7六歩、△8四歩といった符号を使わずに将棋が指せるようになる本。

棒銀と8~2枚落ちの駒落ちとに重きを置いて、数の攻めなどの重要概念を解説する。符号はなしで。

 

松本博文『天才』(文春文庫)

天æ è¤äºè¡å¤ª (ææ¥æ庫)

文庫化されました。

 

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寒くなってきましたが12月もがんばりましょう!!

来週月曜は将棋ルームね!